【私立TOSS大学】2限目講義 リズム学
初めに
皆さんこんにちは。
今回は第二回講義リズム学ということでやって参りますが、履修登録がお済みで無い方がいらっしゃいましたらきちんとしておいて下さいね。成績評価に影響します。
さて、本題に入る前に、前回の講義の出席数を報告します。前回講義は27名の方が出席されていました。ありがとうございます。課題は任意ですので評価には影響しません。
では、本題に参りましょう。
リズムとは。〜グルーヴという概念
ここで、リズムという言葉の定義を辞書で確認しましょう。リズムとは、
『音の強弱などの、周期的な繰り返しによって表される秩序』
のことを指します。
、、、はい。なんのこっちゃと言った感じですよね。
とは言え、さすがは辞書。強制的に納得させられるような、妙な説得力があります。
さて、上の定義の中で、私が「リズム」を語る上で欠かせない重要な単語が含まれています。それは、
周期的な
です。
所謂、ループというやつで、音の高低や強弱が一定のパターンで上手く循環する、と言ったニュアンスで捉えて貰えると良いかと思います。
この周期的なリズムの循環を、ドラマーやベーシストは「グルーヴ」と呼ぶことが多いです。
このグルーヴの概念は何とも難しいもので、ハッキリとした言葉の定義すらまだ存在しません。
語源は、レコード盤の溝を指す言葉で、波やうねりの感じからジャズ、ファンク、ソウル、R&Bなどのブラックミュージックの音楽・演奏に関する表現に転じた言葉として使用されることが多いようです。
「ズレ」、「タメ」といった言葉をひっくるめてグルーヴと呼ぶ、と認識していただけると分かりやすいかもしれません。
ドラムの譜面ってどうなってるの
さて、今回の講義の本題は、先日知人に言われた
ドラムの譜面ってどうなってるの?
に対する回答のような内容になっています。
先程までの長くて難しい話は「グルーヴ」という言葉を使うための事前知識のようなものです。
結論から言うと、曲にもよりますが、
基本的に楽譜は無い。
というのが、最もらしい解答になります。
言い方を変えると、アドリブの要素が強いとも言えるでしょう。
ドラムの利点は、「音階がないこと」であり、それにより場の雰囲気に対して様々な面からアプローチが可能になるのです。
例えば、曲の1番ではスタートしたばかりと言うこともあり落ち着いた雰囲気のビートだったけど、2番に入ってだんだん盛り上がってきたから楽譜(またはデモ音源)には無いけどスネアを入れちゃおう、みたいなことが打ち合わせなしでパッと出来て、尚且つそれが浮きにくいというわけです。
ただ、浮きにくいと言っても、それは他の楽器とのハーモニーが崩れにくいからであると言うだけで、それ以外の要因で変に浮いてしまうことが無いわけではありません。
ここが難しいポイントで、みんなが盛り上がってきたところで静かなのビートを叩いたり途中でリズムパターンを中途半端に変えてしまったりすると、曲の文脈を乱す=周期的に繋がってきたグルーヴを乱すというドラマーとしての禁忌を招いてしまいます。
ドラマーの「浮く」とは、一曲一貫して存在するグルーヴを不用意に破壊する行為であるということです。
要するに、ドラムの譜面というものはあくまでもメモ程度のもので無いに等しいが、その分周りを聴き続けて不用意なフィルインやブレイク、ビートチェンジをかけないように気を払う必要があり、適当にやっているわけでは無い。
という事です。
本日の課題
それでは今回の課題をお伝えします。
今回の課題は、次回のTOSSのLIVE(11/13sat.小倉FUSE)で、グルーヴにも耳を傾けること
と致します。
次回も、出席者数を報告いたしますので、よろしくお願いします。
それでは、本日はここまで。
長い間お疲れ様でした。
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