1st Origin 「試金石」について ートラック編ー

はい、こんにちは、あるいはこんばんは。最近は29インチのウルトラワイドモニターが欲しくて仕方ないけれど「まずメモリを16GBにアップグレードしないと」「あとそれを実行できるだけの金がないから無理だ」というところに毎度帰ってくるBassの塚原です。…が、今日は趣味狂ツカハラをおやすみして、かつ、ベーシストとしてよりもトラックメイカーとしてのK.Tsukahara視点で、初ライブと共にお披露目となったオリジナル曲「試金石」の裏側や設定なんかを語ろうと思います。(なお、歌詞はもえもえのもえ氏作で、私より100倍早く記事にしてアップしているのでそれを確認して楽しんでもろうて。)

で、早速、悲しいけど悲しくない、でもちょっと悲しいお知らせが一つ。


今後、この「試金石」をTOSS内の活動で演奏することはほぼなくなります。


理由はいくつかあります。

第一に、「バンドの方針が確定して、この曲がその方針と合わなくなったこと」。

次に、「脱退したメンバー含む五人の状態を前提にして作られた曲だったので、本来望んでいたサウンドを引き出せる状況にないこと」。

最後に、「試金石としての『試金石』の役割が終わったこと」。

そんなわけで、道筋の定まったTOSSの活動の行く末を見届ける形で、この曲、私が初めて自分たちのバンドのために書いた曲の舞台の幕が降ろされることとなりました。


その時の全力を尽くしたとはいえ、バンドの何たるかさえわからないような時に書いた拙い曲でしたし、急ごしらえなこともあって完璧に弾きこなせたわけでもないですから、若干や無念なところもありますが、良くも悪くもこれは「試金石」。意味は「(今後のあり方や素質の有無を決めるような)実力や価値を計る基準」。この曲がよく出来たらそれはもう万々歳だし、もしそうでなくたって、私たちは金属と違って価値を固定されることは決してないから、必ずしもこの活動が無価値で何の技量も得られないと示される『ことなどない(強意)』と確信しています。なんてったって、この曲を相手する中でメンバー全員が如実に成長して、要所要所のパーツを演奏できるようになっていったところを、私たちは全員で見届けていたのですから。


・・・少々熱が入りすぎましたね。では閑話休題、この「試金石」がいったいどういう曲なのか、プロジェクトの写真を添えて解説していく時間に入りましょう。

音源が用意できればそれも照らし合わせてみっちり解説したいところですが、

しばし待たれよ・・・(でき次第更新されます)


この曲で最も特徴的なのは、この長い長いイントロです。

このスクショに写っているもの、全てイントロです。

1番のトラックがメロディなのですが、緑色のバー(リージョンって言います)がこの51小節間に一切入っていないことからも、歌が入ってこない、すなわちイントロだということがお分かりいただけると思います。



その中でも真っ先に入ってくるのがこのギターリフ。

このリフでこの曲のキーがDメジャーであることを即座に提示しつつ、4(拍子):3(音の数)のトリッキーなリズムでノリとスピード感を提示しつつ、また、これから何が始まるのだろうという「知らないものに足を踏み入れる期待と一抹の不安が混じった、でもなんだか楽しそうな気分」を感じてもらおうと試みました。ちなみにギターで弾くと結構難しいらしく、これを任された担当はめっちゃ練習して手癖にしようと試みていました。

なお、あまりにトリッキーすぎたのか、次のリフの入りどころを最後まで習得できなかったメンバーがいたのはここだけの話。



そんなギターリフに乗っかってくるのが、キーボードが弾くこのリフ。

一つ前の画像より青や緑の四角たち(ノート)が短いのは、本当に音が短い(ように演奏する想定で作った)から。そこにディレイ(本来の音にその音を遅らせた音を追加するエフェクト)をかけて演奏するのが理想だったのですが、生演奏でそこまで辿りつかなかったのが惜しいところ。(キーボードが自前でなかった上に、舞台ごとの機材の勝手も「分からない」まみれであったためしょうがないところではある)

で、この音たちには何を託したのか? 答えは「一つ目のリフと対比する強い期待、あるいは『乗り気な仲間から受ける後押し』に近い感情」。ここでは明記しませんが、使っている音程も期待感を煽ることのできる音を備えていたり・・・



そんなこんなで二つのリフがしばらく絡み合った後に、いよいよ曲として動き始めるタイミングが訪れます。

そう、ベースのお出ましです。(下画像の黄色いノート) 

画面に映してこそいませんが、同時にドラムも入ってくるので、単なる流れる音から音楽に昇華される瞬間がきっと耳で感じ取れるはず。

最後に、リフとベースの間を適切にうめて、曲の流れをより明白にしてくれるコード陣が入ることでこの曲の役者が全員揃って、「さあ、物語をはじめようじゃないか」と言わんばかりに二つ目の『音楽としてのイントロダクション』が始まるわけです。

そしてこの二つ目のイントロは・・・と行きたい気持ちを横に置いておいて、

冗長になるのを防止するために、勝手ながらこの記事を一度ここで区切ることにします。

次回、第2イントロから行けるところまで解説してまいりますので、もうちょっと知りたいんじゃぁ〜という方はついてきてください。待ちきれんわこのぉ!という方は私に一報寄越してくだされば先んじてお教えしましょう。

ではまたそのときまで。


Written by K.Tsukahara

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